2013年12月27日金曜日

♬ ラヂオ / FIRE BALL

FIRE BALLは1997年結成の日本のレゲエグループです、サウンドミックスやDJプレイを取り入れたダンスホールレゲエと言われるレゲエが中心でしょうか。

ボブ・マーリィの時代のような、オリジナルレゲエ、ルーツロックといった少しテンポのゆっくりなものではなく、テンポアップしたダンスホールで踊れるレゲエといった感じです。

こちらの曲は2008年発売の2ndアルバム「BOOK OF FIRE〜炎の章〜」からの1曲です。

持ち上げた顔に注ぐ太陽 WHAT A GOOD DAY 
出足は快調 空も街も BRAND NEWで 
KEYを回しひび割れたスピーカーから鳴る 
TUNEで ゆっくりと波立つ気持ちの中で遊泳 
込み上げ歌い上げる思いは無数の流星 
電波はマイクとリスナー達を繋げ中継 
本当はどうでもいいぜはじき出される集計 
もうとっくに響き渡ってるそこら中へ 
ヤシの木生い茂る浜辺 吹き抜ける風を感じて 
ギネスを片手つかの間の休憩 聞けば虜になるぜNEW WAVE 
集中する宇宙 浮かぶ衛星 写し出す青い地球の風景 
夢中にさせる電波に乗せて 響かし火着く世界中で” 
(FIRE BALL「BOOK OF FIRE〜炎の章〜」より歌詞引用)

ギネスを片手につかの間の休憩したいですね。今日は12月27日(金)、今日が仕事納めの人は多いんではないでしょうか。
今年は土日を含めて少し長い年末年始の休みのようですね、お酒でも片手に、良い音楽を聞きながらゆっくり休息をしたいものです。



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2013年12月7日土曜日

♬ FAIRYTALE OF NEW YORK featuring KIRSTY MacCOLL / The Pogues

The Poguesは酔いどれアイルランド人ヴォーカルのシェイン・マウガアンを中心に1982年ロンドンで結成された、アイリッシュ・トラッド・パンク、ケルティック・パンクのバンドです。

The Clashのジョー・ストラマーが、クラッシュ解散後に一時期加入していたバンドでもあります。
バンドの初期にはエルヴィス・コステロのプロデュースを受けたり、後期にはジョー・ストラマーのプロデュースを受けたりしています。
バンドメンバーは出たり入ったりがありますが、だいたい8人。バンジョー、マンドリン、アコーディオン、ピアノ、チェロ、サックス、ハーモニカなど多種の楽器を使い、アイリッシュ・トラッド、ケルト音楽とパンクを融合させたような音楽で、賑やかな曲が多いです。

この「FAIRYTALE OF NEW YORK」は、1987年にクリスマスソングとして発売された曲です。カースティー・マッコールという女性ヴォーカルとのデュエット曲で、当時全英2位を記録し、バンドを代表する曲の1つで今でも人気が高いです。

バンジョーやギター担当のファイナーはインタヴューで「アイデアが含まれていたけど、楽曲はひどいもんだった、俺はそれを全部シェインに渡したら、彼はそれをブロードウェイ・メロディーをつけて、その曲になった。それは普通のお祭りレコードの類いじゃないけどさ、事実だろ、1年でどんな時よりもクリスマスが一番議論したり離婚したり自殺したりする人が多いってのは」と語る。

曲はピアノから静かに入り、いわゆるクリスマス・ハッピーという感じの曲ではないですが、そこがポーグスらしく、パンク精神が感じられます。
クリスマスだからって幸せな人ばかりじゃない、それをちゃんと見ないでただ浮かれるだけの人にはなりたくないなと思います。

歌詞は物語調になっていて、妻のいる男がクリスマスイヴに牢屋に入って、昔と今の夢をみる、昔は良かったけど今はケンカばかり、、それでも…といったような感じです。酔いどれアイルランド人シェインのヴォーカルがなんとも雰囲気を出していて暗くなり過ぎず、なんだかしょうがねぇなぁという気持ちにさせられます。

あのシナトラがごきげんで 
街では酔いしれた連中がみんな歌っていて 
街角でちゅっとキスした俺たちは 
朝まで踊ったよな 
ニューヨーク警察の合唱隊が 
歌い上げる「ゴールウェイ・ベイ」をバックに 
教会の鐘も鳴り響いて 
クリスマス・デイ 
(男)俺には明るい未来があったはずなのに 
(女)そんなこと誰にだって言えるわ!
   最初に知り合った時に
   あなたは私の夢を持って行っちゃったわよ! 
(男)その夢を俺は今でも大事に預かっているよ
   自分のと一緒にしまっているのさ
   俺はどうせひとりでやっていけるような強い男じゃない
   君がいなければ夢を持つことさえできないんだ” 
(The Pogues「FAIRYTALE OF NEW YORK」より歌詞和訳引用)




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2013年12月1日日曜日

2013年11月20日水曜日

♬ がんばれがんばれ / SION

SIONは山口県出身のロックシンガーで俳優もしています。

少し前だと、TVドラマ版の『私立探偵 濱マイク』最終話「ビターズエンド」に、とても重要な幼馴染みの仲間役としてゲスト出演しています。NHK大河ドラマ『龍馬伝』にもゲストとして出演しています。
俳優として見られてしまうことも多いですが、長年活動しているロックシンガーで、音楽界・芸能界にも熱烈なファンが多いです。

この曲は1996年に7thシングルとして発売されました、2002年に出されたベストアルバム「TWIN VERY BEST COLLECTION」にもシングル版が収録されています。

ピアノの弾き語りで、とても暖かく、優しさを感じる曲です。しゃがれた独特な声で、語りかけてくるように歌います。

いつでもここにいるから 
帰って来ていいんだよ 
そう思えばあとひとつふたつ 
できる我慢もふえるでしょ がんばれがんばれ 
長い雨がやっと上がったから 
犬と散歩をしてきたよ 
ちっちゃい頃のお前のまねして 
水溜りで遊んだよ 
気が強いくせになんだか 
泣き虫だったね 
ポロポロ涙こぼれてるのに 
泣いてなんかないっていいはって がんばれがんばれ 
はやいようで 
長いようで 
これまでも 
これからも” 
(SION「TWIN VERY BEST COLLECTION」より歌詞引用)

疲れてしまっている時や、寂しくなってしまっている時に聴くと、本当に聴き入って涙が出てきます。

SIONは1960年生まれで現在63歳です、本当に長い年月活動されています。
良い時ばかりでは決してなかったんだろうと思います。

最初、山口市内のライブハウスで弾き語りで活動し、1979年19歳の時に上京します。
上京後はバンドでも活動し、デモテープを作ってはレコード会社に送っていましたが声のかかることはありませんでした。
その間も、曲は作り続けていたそうです。

1985年に自主制作でアルバムを出し、その翌年にメジャーレーベルと契約します。

6年間どう過ごしていたのか、想像するしかありませんが、きっと恵まれた環境や満足のいく生活ではなかたんじゃないかと思います。
それでも目標を見て、がんばり続けた。

がんばる事は、時にとても大変なことでもあると思いますが、SIONの歌う「がんばれがんばれ」を聴くと、なんだか、がんばってみようかなという気持ちになります。





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2013年11月16日土曜日

♬ STILL IN THE SAME PLACE? / HUSKING BEE


HUSKING BEEは1994年結成の日本のパンク・メロコアバンド。エモコアやパワーポップと呼ばれていたりもしますね。

ハイスタと親交があつく、AIR JAMにも常連で出演しています。2005年に一度解散していますが、2012年に再結成をして現在も活動中です。

こちらの曲は1999年に発売されたミニアルバム「THE SUN AND THE MOON」からの1曲です。
初回版のみCDケースが透明の赤になっていてかっこいいです。

なんだか急に寒くなり、秋をすっ飛ばして冬が来たような陽気ですが、少し秋っぽい曲を。歌詞が質問調になっていて、心地よく物思いにふけられる感じがします。

未だ明日はありますか? 未だ昨日のままですか? 
言いたい事は何ですか? 言えない事はなんですか? 
手も汚れませんか? 喉も渇きませんか? 
ほどほどでもいいですか? 嘘でもいいですか? 
やりたい事は何ですか? やれない事はなんですか? 
もう一度やりますか? もう二度とやりませんか? 
戻りたいですか? 戻りたくは無いですか? 
誰かのせいですか? 自分の運ですか? 
いつだか嗅いだ匂いを攫っていますか? 
吹き抜ける風が攫っていきますか?”  
(HUSKING BEE「THE SUN AND THE MOON」より歌詞和訳引用)



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2013年11月4日月曜日

♬ LONDON CALLING / The Clash


こちらはThe Clashの3rdアルバム「LONDON CALLING」からの1曲です、アルバムの最初の曲で、アルバム名にもなっていますね。

「LONDON CALLING」は1979年に発売された19曲入り2枚組のアルバムです。2枚組であっても1枚の値段で発売されています。
自分達の音楽が商業主義ではないことを証明するかのような姿勢です。

氷河期がそこまで来てる 
太陽が遠のいているじゃないか 
エンジンは作動停止 
穀類は不作 
それに核のミス 
しかし、俺は恐くはないぜ というのも 
ロンドンは溺死寸前なんだ 
だから、俺は河のそばに住んでる” 
(The Clash「LONDON CALLING」歌詞和訳引用)

歌詞全体的にはブラックジョークといった感じですが、強いメッセージ性を持った曲だと思います。

エンジン停止、核のミス。

この言葉の持つ恐怖を我々は知っています。

原子力発電の歴史を少し載せますと、1956年に世界初の商用原子力発電所としてイギリスセラフィールドのコールダーホール原子力発電所が完成しました。商用ということは、可能な限り使い続け、金儲けし続けるために作られたということでしょう。
世界初の商用がイギリスだったんですね。次いで1957年にはアメリカでも初の商用原子力発電所が作られます。1957年にはイギリス史上最悪といわれるウィンズケール原子炉火災事故が起きたにもかかわらず、、、。

事故が起きているにもかかわらず、原子力発電は安い・効率がいい・安全だという盲信により、開発推進の流れは止みませんでした。
そして、アルバム「LONDON CALLING」が発売される1979年に、アメリカでスリーマイル島原子力発電所事故が起こります。スリーマイル島の事故が1979年3月23日で、アルバムの発売が1979年12月14日、この曲は先行してシングルで12月7日に出されています、事故への関心が歌詞に込められているのは言うまでもありません。

原子力発電の歴史をさらに追うと、その後の1986年に当時の原子力事故で史上最悪といわれるチェルノブイリ原子力発電所事故が起こります、、。
いくら事故が起きても「対岸の火」、教訓は生かされずに2011年には日本でも、、、。

世界にはまだ発電所がいくつもあります、そろそろ止めにしないと、本当にどうなるのか、、。

The Clashはいつだって教えてくれます、「氷河期がそこまで来てる」。
きっとジョー・ストラマーが生きていれば、「またか」と悲しんでいるんじゃないかと思います。




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2013年11月3日日曜日

♬ Hawring at the moon (Sha-La-La) / Ramones

Ramonesラモーンズ)は1974年結成のアメリカの4人組パンクバンドです。

デビュー間もなくロンドン・パンク・ムーブメントに大きな影響を与え、当時はアメリカよりもイギリスでの評価が高かったバンドです。
現在は、2012年のアメリカ大リーグの試合でもラモーンズの曲が演奏されるなど、本国アメリカでも高い評価で長く愛されています。


もしパンクを語るなら、絶対に外せないバンドの1つです。
結成から21枚のアルバムを残し、1996年に解散しています。

こちらの曲は、1984年に発売されたアルバム「Too Tought to Die」からの1曲です。

法律なんて怖くなかった 
平気で破ったさ 
何も間違っちゃいねえ 
単なるおふざけなら 
法律なんて要らないのさ 
もう縛られるのはまっぴらだ 
富豪の奴らから金をくすねて 
貧乏人に分けてやりたいよ
(Ramones「Too Tought to Die」より歌詞和訳引用)



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