こちらの曲は、80年代から活動している日本のパンクバンド、ニッキー&ウォーリアーズのNICKEYによる2013年発売のソロアルバム「A TASTE OF HONEY」からの1曲です。
80年代から活動していると思うと、いったい何歳なのか気になるところですが、アルバムジャケットの見た目も若く、歌声も年齢を感じさせないです。
アルバムには他に60年代フレンチオールディーズのカヴァー等もあります。
”世界は不揃いで だから美しいのよ
信じること 出来るの
イーストエンドの片隅 フェンスに座り
明日を見つめている
笑い合った たくさんの夜
傷つけ合った朝も この町で
イーストエンドで会おう
時の行く先を 恐れたりはしないわ
この町で出会ったもの
この町で失くしたもの
あなたは見つけるでしょう いつか見つけるでしょう
この町で この町で”ハスキーな歌声とどことなくフレンチオールディーズを思わせるサウンドがとても心地く、歌詞にも考えさせられる1曲です。
(NICKEY「A TASTE OF HONEY」より歌詞引用)
イーストエンドとはEast End Of Londonのことで、切り裂きジャックの現場ともなったイギリス・ロンドンの下町のことです。
ロンドンでの人口拡大のため、人口過密となって追いやられた貧困層と移民層が集中する貧困街で、19世紀後半には「イーストエンド」という言葉は軽蔑的な意味で使われ、貧困、人口過密、病気、犯罪を意味していました。
造船業が盛んだったため、第二次世界大戦の時にはイーストエンドが攻撃目標に指定され、さらなる荒廃を生みました。
今でも一部では、イギリスの最悪の貧困層を含んでいると言われています。
曲中には
”ロニー・レインは歌い続けている 退屈な昨日にさよなら”という歌詞も出てきますが、ロニー・レインは言わずと知れた、60年代に活躍したイギリスを代表するモッズバンドSmall Faces の中心人物でベーシスト、ヴォーカルのスティーブ・マリオットもそうですが、二人ともイーストエンドの出身です。
ロニー・レインがなにを歌っているかはまたにしたいと思いますが、イーストエンドを知ってからまた聴くと深い味わいのある曲だなあと思います。
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